最近、マスコミを通して「原油高」という言葉をよく耳にします。ここ数ヶ月でグングンと値を上げ、7月3日には最高値を更新しました。これからも更新されていくでしょう。
皆さんご存知の通り、原油価格の大きな変動は世界経済に大きな影響を及ぼします。すなわち、為替相場に大きな影響を与えます。
では、原油価格の変動と相関性が高い国の通貨からどのように影響を受けるのか見ていきましょう。
まずは、やはり世界一の石油消費国アメリカです。
産業の規模や自動車社会である事を考えれば、世界一石油を消費していると頷けます。
ただ、アメリカドルはその他の重要指標の影響を強く受けるので、必ずしも原油価格高騰によってドル安に動くとは言えません。
日本も石油の消費が非常に多い国なので、原油価格高騰は円安材料になります。
ドル円でいえば、両国にとっても原油価格上昇は悪材料なので、あまり影響は受けません。強いていえば、ドル売りでしょう。
次は、カナダドルです。
カナダはアメリカとの貿易が非常に盛んなのでアメリカ経済の影響を直接受けます。
アメリカを通した原油価格高騰の影響を下記に示します。
石油の価格の高騰→自動車の売り上げ減少→自動車生産の縮小→自動車部品の輸出国カナダ経済縮小
ここまでは、ほとんどの方が把握されていると思います。
FXトレーダーとして頭にインプットしておきたいのは、次のことです。
カナダは世界No.2の原油埋蔵量がある国です。
しかし、今まではあまり進んで採掘されませんでした。
その理由のキーワードは「オイルサンド」です。
カナダにはオイルサンドという、原油を含んだ砂岩が大量にあります。
なぜ、今まですすんで採掘されなかったか?
その答えは、オイルサンドから原油を採掘し、抽出する作業は油田からそうするより莫大なコストがかかるからです。
原油価格の高騰と技術の発達によって、採算が取れるようになったため、最近はカナダの原油が注目されています。
原油価格高騰はカナダドル高の要素でもあるのです。
資源国オーストラリアは原油価格上昇の影響を間接的に受けるため、原油価格高騰はオーストラリアドル買いの材料になります。
オースラリアドルが買いということは、オーストラリア経済と密接に関係しているニュージーランドの通貨ニュージーランドドルも買いです。
ユーロやポンドは、どの程度原油価格の変動の影響を受けるかを見てみましょう。
フランスでは、原子力発電がエネルギーの多くの割合を占めています。
イギリスは火力発電が中心です。
エネルギー生産を石油に依存していないため、ユーロもポンドもアメリカやカナダほど影響を受けません。
原油高が続くと脱石油化を図る必要が高まり、代替エネルギーの開発に拍車がかかることが予想されます。
代替エネルギーや省エネルギー関連への投資が増加し、それらが盛んな国の景気が刺激されることも考えられるので、そういったことにも注目してみると良いと思います。














