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日本の景気指標


日本には景気の動向を示す景気指標というものがいくつもあります。

その中でも重要と思われるものをいくつかピックアップし、その【定義】【使い方】について解説していきます。

(経済指標のまとめはhttp://www.enjyuku-forex.com/modules/content/content0076.htmlをご参照ください。)

 

■景気動向指数(DIDiffusion Index

【定義】

景気全体の動向を知るため産業、金融、労働など経済のあらゆる側面を網羅した29項目の景気指標を統合し、一つの指標にしたもののことです。

【使い方】

DIは主として景気転換点(景気の山・谷)の判定に用います。DIをより詳しく見てみると、DIには景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3本の指数があります。先行指数は、一致指数に数ヶ月先行することから、景気の動きを予知し、遅行指数は、一致指数に数ヶ月から半年程度遅行することから景気の転換点や局面の確認に利用することができます。DIによる景気動向を見る目安は3ヶ月連続50%を上回れ(下回れ)ば、景気はほぼ確実に上向き(下向き)となります。

■日銀短観

【定義】

日本銀行が企業に景気の現状と先行きについて直接するアンケート調査のことです。アンケート項目は主に以下の2種類があります。

計数項目…生産、売上、設備投資などの実績値や計画値を調査するものです。

判断項目…業績、仕入れ価格、資金繰りなどについて企業の判断や評価をリサーチします。

【使い方】

日銀短観はあくまで企業の主観的な見解であり、日銀の見解ではないことに注意しましょう。現場の最前線にいる企業の声は特に短期的な市場のセンチメントを知るのに役立ちます。

■景気ウォッチャー調査

【定義】

タクシー運転手やコンビニの店長など、仕事を通じて地域の景気動向を観察できる立場の方に内閣府が実施する調査のことです。

【使い方】

調査対象が現場の個人であり、よりミクロな市場のセンチメントがわかります。またこれにより実体経済を把握することができ、短期的な予想のうえで役立つ材料となります。

■マネーサプライ

【定義】

金融機関全体(日銀含む)から経済全体に対して供給される通貨の総量のことです。

【使い方】

景気の動向インフレ・デフレが起こりそうかどうかを予測することができます。

マネーサプライが上昇しているときは好況、減少しているときは不況です。ただし好況時はインフレ、不況時はデフレを引き起こす懸念があることを頭に入れておいてください。

■マネタリーベース

【定義】

「日本銀行が供給する通貨」の総量のことです。

【使い方】

日銀がコントロールできる指標であるので、長期的な金融政策を知ることができます。基本的にはマネタリーベースが増えているときは不況、減っているときは好況と言えます。しかし「マネタリーベース上昇→マネーサプライ上昇」となるには民間金融機関が信用創造の機能を上手く果たすかどうかにかかっており、マネタリーベースのみで景気を判断するのは危険です。(マネタリーベースから読み取れるのは日銀の「景気をこうしたい」という意向のみであり、短期的には市場が反応しない恐れもあります)

GDP成長率

【定義】

GDPが前期(および前年)と比較して、何%変化するのかを予測したものです。

【使い方】

GDP成長率より経済全体の流れを読むことができます。(個人的経験より)市場はGDP成長率に短期的にも長期的にも反応する傾向があります。また円を扱う場合、ユーロ圏およびアメリカのGDP成長率にも注意を払っておく必要があります。(理由は後述)


さて日本の景気指標についての説明は以上です。最後に日本の景気指標をみる上での注意点を書いておきます。FXとは他の通貨との相対的価値を予測・判断し、取引するものなので、日本の景気動向ばかり見ていても予測はできません。とくに最近は日本の指標は市場に無視されています。そこで円を取り扱う際に注目するレートとしてユーロ/ドルがあげられます。現在ユーロ/ドルとユーロ/円・ドル/円に相関関係があると考えられます。これはユーロとドルの基軸通貨争いがサブプライム問題以降、過熱していることが原因と考えられます。というわけで日本の景気指標はユーロ圏・アメリカの景気動向とセットで見ていくことをお勧めします。今後も状況は刻一刻と変化していくことが予想されますが「FXは他の通貨と相対的に考えるものである」ということを常に頭に入れておきましょう。


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