「貿易収支」も為替の動向に大きな影響を与えます。
貿易収支とは、輸出額から輸入額を差し引いた金額。
輸入が輸出を上回れば、貿易赤字。
輸出が輸入を上回れば貿易黒字。
膨らんだ国の通貨は貿易赤字が弱くなり、
貿易黒字が膨らむと、通貨は強くなる
傾向があります。
長年、日本の貿易黒字額は大きく、
これが長期的な円高の要因となっていました。
ところが、9月25日に財務省が発表した8月の貿易統計は、
3240億円の貿易赤字となりました。
これは正月休みという特殊要因がある1月を除くと、
実に約26年振りの貿易赤字です。
ところが、為替はドルに対してもユーロに対しても、
円高基調は変わっていません。
ドルに関しては、アメリカの金融安定策を
巡って不透明感が漂っていることが、
ドル安を招いています。
アメリカではようやく不良債権を買い取るために、
公的資金の注入が決まりました。
しかし、これは「最悪の事態を避ける」だけで、
この先、アメリカの金融システムが安定するかというと、
まだまだ懸念が残ります。
それだけアメリカのサブプライム問題に端を発した
金融不安は根が深いといえます。
今後も、アメリカの金融政策から目が離せません。






