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欧米の金融政策

執筆:安恒 理

アメリカの金融不安をきっかけに、為替、
および株式市場が大きく動いている。
アメリカ発の金融不安がヨーロッパに飛び火し、
さらに新興国へと波及している。

金融不安が、やがて実体経済へ悪影響
及ぼすのではという懸念が強まり、
実際に各企業が業績の下方修正
相次いで行っている。

為替は各国の実体経済の「悪さ比べ」の
様相を呈してきた。
要するに、どの国も景気は悪くなるが、
より景気が悪い国の通貨が下落し、
相対的にさほど悪くない国の通貨が上昇している。

円が対ドル、対ユーロで上昇しているのは、
欧米諸国に比較して、金融不安が深刻ではない
ということを示している。
どの国も金融不安はあるが、消去法で
比較的安全な円に資金が流入している状況だ。


この「円高」の流れが、目先、大きく変わるということは
ないだろう。欧米の金融機関に対する公的資金注入は、
とりあえず進んでいるが(アメリカに関しては
遅きに失した感が強いが…)、劇的に金融不安が
払拭されることはない。

さらに欧米諸国の金融政策は「利上げ」
向かっている。
かつて、日本が不良債権処理に苦しんで史上最低の
低金利になったことが、これから欧米に起こらないとも限らない。

円はしばらくの間、高止まりするのではないだろうか。

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